【読者からの感想①】月刊Voice11月号掲載『保田與重郎と萬葉集<下>』

本日は、10日に発売された月刊Voice11月号に掲載された『保田與重郎と萬葉集<下>』への感想を紹介させて頂きます。

まずは、神奈川県にお住まいの工藤千代子さんより。

Voice11月号「保田與重郎と万葉集㊦」を読む。「防人」の歌を素直に読むと万葉人が里長や郡司ではなく、民族共同体の長としての「天皇」のご御意思により出征したことが直感的にわかる。様々な万葉学者の学説は湿気った煎餅のようだ。Voice10月号と共に小川榮太郎氏が描く保田先生の家持像は、遠ざかった万葉の世界が目の前に現れて再び輝きだす。心を高いところへ導いてくれるのです。

スタッフより:
「湿気った煎餅」という的確な比喩に驚きました、中々辛辣ですね。萬葉集だけでなく、あらゆる歴史上の芸術評論などにも言えることかもしれませんが、説明的であるよりも、「目の前に現れて再び輝きだす」ような文章を体験した時というのは、心が満たされますね。いつも熱心に読んで下さっていて大変嬉しく思っております、これからも宜しくお願い致します。

次は、僭越ながら端的に、スタッフ自身の感想です。

“新しい政治・文化状況を認めない。が、政治陰謀には加担しない。認めない事を、人麻呂以来の歌の伝統を継ぐ事で証立てる。――これが家持の覚悟だつたと見ていい。だが、それは所詮、政治的な敗北を、文学で粉飾したに過ぎないのではないのか。その自問自答が家持になかつた筈はない。(197ページより)”

この葛藤は今正に著者自身が直面しているものと酷似していると言えるが、この問に対する答えを既に持っている者として、誇りと確信を以って萬葉を論じることができるのではなかろうか。日本文化の衰退を幾年も前から憂いてきた筆者にとって、『保田與重郎と萬葉集』というテーマは必然的なものだと再認識した。

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